2015年9月12日土曜日

映画 レスラー

半年くらい前の話ですが、米映画レスラーを見ました。

「あらすじ」
往年の人気プロレスラー「ラム」が人気も廃れた中で一人トレーラーでプロレスとプロレスではない満たされない仕事の中で生活している。音信普通だった娘と信頼関係の再構築の為に新パートナーの助言を受けつつ改善するかに見えた所、またも自分自身のミスで信用を失ってしまい、プロレスラーとしての仕事が(本当は)続けられない状況の中で自らキレてバイト仕事も辞めてしまう。最後の残ったパートナーさえも自ら振り切ってファンの為プロレスラーとして続けていくというストーリーです。

ハンドカメラのような物であえて雑な感じに撮っているのだと思いますが、廃れ具合がより鮮明に出ています。
プロレスなのである程度段取りが決まっていて、対戦相手と大体の試合の流れを決めて最後はヒーロー役の「ラム」のお約束技で決めて試合終了となります。

普通このストーリーの流れで行くと家族と共にハッピーエンドって感じですが、そうではない別のエンディングって感じで終了していて印象に残りました。
最終的に自分自身を必要とし支えてくれるのはリングに上がっている時のファンだけで、それに応えるのが自分の人生だと思いプロレスを続ける宣言をした「ラム」。
確かに壊れつつある体でプロレスを絶ちパートナーと共に暮らしても本当の意味で生きているとは感じないだろうな、とも思わせる思わせる作りでした。

この映画の主演はこれまた往年のハリウッドスターミッキーロークです。
ミッキーロークといえば体格良く昔は格好良かったのですが、ボクシング転向後の八百長試合とその後の劣化で昔のスター達が返り咲く中でまったくカムバックできなかった・・・私の印象です。
それが頭にありまた往年の・・・というくだりのリアリティを与えてくれます。
そしてさらに、、、映画終了時のサウンドトラックで良い曲やん?て思って良く聴いていたら
なんとブルーススプリングスティーン。これまた往年のロックスター。・・・こっちの方が熱く語れますがやめておきましょう。

どうとも取れるストーリー、家族を失った馬鹿、プロレス馬鹿、逃げ場のなくなった人の末路、所詮映画?自分自身を最後に支えるものは何でしょう?